IHクッキングヒーターに代表されるIH調理機器ですが
IHとはどのような意味かご存知でしょうか。
IHとは「InductionHeating」の略で「電磁誘導による加熱方法」という意味です。
IH方式を使った電磁調理器は、強い磁力線を発生させるコイルと
高周波電流を作り出す電子部品からできています。
まず20kHz以上の高周波電流がコイルに流れると
調理器の内部に強い磁気が発生します。
そこに鉄やステンレスでできた鍋を乗せると
強い磁力線によって鍋の底に渦電流が流れます。
鍋には電気抵抗がありますから、電流が流れると発熱します。
この方式は電気抵抗を利用していますので
電気抵抗の小さい銅やアルミの鍋では十分に発熱しませんし
電気を通さない焼き物の鍋(土鍋など)も使用できません。
上記のような特性がありますので、使用できる鍋にも適正なものがあります。
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ルクルーゼの鍋なんかはIHと相性がいいものが多いですね。
よく「専用の鍋じゃないとだめですか?」
というご質問を頂くことがあるのですが
専用の鍋でなくてもIHクッキングヒーターで調理することは可能です。
ただし電気抵抗が低い鍋の場合は加熱する効率が悪いので
沸騰するのが遅いということになります。
そのような場合電気代も高くなります。
専用の鍋というのは電気抵抗が高く鍋底がフラットで
変形しにくかったり、異常発熱が起きにくかったりします。
つまり、専用鍋の方が煮炊きもしやすく電気代が安く耐久性も高く
長持ちするということが言えます。
実際に鍋を選ぶ時に注意して頂きたいのが
「IH専用」というシールが張られている鍋の中には
粗悪な商品が紛れ込んでいるということです。
1つの判断基準としては「SGマーク」がついているものを
選ぶのが確実です。(下のマーク)
他に選定時の参考としましては、材質はステンレス18-0
(数字はステンレスの種類です)が良く、
多層構造になっているものであればなお良いです。
アルミをステンレスではさんでいる3層構造のもので
厚みが2mm以上のものがおすすめです。
これは加熱効率の良いステンレスと熱伝導の良いアルミを
組み合わせることで蓄熱性もカバーできるようになっています。
中には土鍋のように蓄熱性を重視して5層構造にして
厚さ5mmのIH用鍋もあったりします。
大きさはできれば鍋の接地面がIHのリングに近い20㎝前後のものが良いです。
以上のような点を参考にお鍋・フライパンを選んでみてはいかがでしょうか。
あわせてIHでの料理のコツ「IHで料理失敗!?実は鍋が悪かった!IHで煮物を作るオススメ鍋」もご覧ください。
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